では、なぜそれをしなかったか。なぜ、中途半端な三次元にしたのか。強すぎる光も、単色で動きがない暗闇も、どちらにも反応を敏感にしてしまうこんな面倒な世界なのか。
それは、宇宙の違和感を治すためでした。五次元以上の人たちは高密度や協調性ある上を目指しました。一次元の者達は純潔にこだわり周りに影響されない個性を維持してきました。
限りなく複雑に混じり合う世界と、限りなくシンプルな世界。2つは対立しました。そして宇宙はどちらも支持しませんでした。2つの争いをマウントの取り合いを見守りました。
すると、もう戦いたくないという新しい次元が誕生しました。いつでもどちらにも2つになれる空白の存在、それが三次元の余白次元を中心とする思想が生まれました。
五次元のひとたちは、高次元にも低次元にもどちらにもなれる思想を表向きはバカにしました。しかし、上にも下にも行ける自由な思想を羨ましがりました。
一次元のひとたちは、高次元も三次元もどちらも面倒臭い思想だと表向きはバカにしました。しかし、上にも下にも行ける自由な行動力を羨ましがりました。
私たちはいつのまにか、バカにされてた存在から宇宙から恋をされました。
マウントの取り合いが激しくなる中、どちらが地球をめとるのか。激しい戦いが繰り広げられました。
五次元は自分たちの知識が神のお告げであるように見せました。自分たちの知識はあなたの次元よりもはるかに高いのだと。次第に地球が自分の意見よりも彼らの意見を仰ぐようになり、自信を失い、自尊心を失わせました。
一次元は自分たちの生命力がどれほど強いのかのように見せました。自分たちの力はあなたのマグマよりもはるかに破壊的であると。次第に地球は彼らに怯えるようになり、自信を失い、自尊心を失わせました。
この方法で地球はエネルギーを大幅に下落させました。
双方、エネルギーに満ちた地球を娶りたかったので、この作戦をやめて持ち上げるようになりました。
五次元の人々は「あなたは選ばれた星だ」地球は喜びました。一次元のひとは「あなたは誰よりも忍耐強いひとだ」地球は微笑みました。
しかし、地球はその言葉を信じて貫くほど、壊れていきました。
完全に壊れようとしかけた地球に、この星に住む三次元の人たちが言いました。
「私はあなたが好きです。あなたのためならどうなっても構わない」
三次元のひとたちは己の身をていして地球の自尊心を削る情報を拒否したり、宇宙に同じように地球を好きだと思想する仲間を募ったり、たくさんの人々が好きをこの体で示しました。
地球は目覚めました、自我を確立し始めました。
このままでは、いけない、と。
地球は五次元も一次元も、盲目に信じることをやめて、地球の現実世界となる3次元の癒しを中心とした活動者たちを応援しました。時既に遅く、活動者たちは五次元や一次元の者たちに思想を取り込まれた人々も出てきました。
しかし、そんな中でも、自分の明るくて素直な好きを貫いているどの次元にも関さない者たち、余白を持ち合わせる空白者たちが生まれました。
地球は最期の声を振り絞って、活動者たちにこう呼びかけています。
あなたたちの「好き」を中心にした世界を造りたい。
活動者たちは最期の最後にまで、地球を一番に好きと思うことを中心に考えて、行動活躍しました。
そして、最期の力を振り絞った活動者たちはバタバタと倒れて行きました。やりきったことを微笑みながら、やりきった後にからっぽになった自分を認めながら。
地球はだれよりも活動者たちと共に生きたかったけれど、生き抜くことがどれほどの絶望と覚悟が必要かを知っていたので。責めることはありませんでした。
責めずに、ひっそりと、静かに泣いていました。
この星に新しい価値観が生まれていく瞬間にほんの少しだけ喜びを感じながら、活動者の絶望は無駄ではなかったと。
この星に新しい次元が構築された瞬間に悲しみや絶望を感じながら、活動者に喜びを与えられなかったことを。
そうしていま
新しい価値観と三次元を中心とした
新しい次元基礎ができあがったのです。
物語のように紡いでみました。
今日はここまで。